2014年6月29日日曜日

劇団どくんご公演、今年も盛況でした!

テント芝居の劇団どくんごの公演が今年も6月24日(火)・25日(水)の二日間、県女の円形広場で行われました。

鹿児島に拠点をおき、毎年、数ヶ月をかけて日本全国40ヶ所で公演している劇団で、県女での公演は今年で4年目になります。芸術プログラム「芸術の現場へ3(コース1)」の受講者がスタッフとして広報と当日の会場整理などを行っています。
今年の立て看板も気合が入ってます!
公演の前日、円形広場に忽然とテントが建ちます。在学生にとってはもう毎年おなじみの光景になりましたが、初めて見る1年生はビックリです。
昼休みに食堂の前で前売券を販売。
チラシ配布、ツイッターなど広報の甲斐あって今年も大勢の方にご来場頂きました。
とくに一日目は超満員。席を増やして対応しました。
県女生から近隣にお住まいの方、また遠方から駆けつけてくださる方もいます。
肩肘張らないテント芝居なので、小さいお子さんを連れたお母さんも安心です。
 どくんごの芝居は、ストーリーがなく、歌や踊りやコントなど色んなものが次から次へと続いていきます。まったく理屈が通じないのですが、役者の力量で見せてしまいます。
毎回、公演地ごとのゲストが出演するのも劇団どくんごの特徴。舞台中盤でいきなりゲスト・コーナーになります。今年は日替わりで違ったゲストにご出演頂きました。
初日はバリ島の笛を演奏される前橋在住のCatur Swariさん(國崎理嘉さん)。
切れ目のない澄んだ音色が空気を一変させます。
二日目は玉村のウクレレ教室から、「ウクレレ・ユニットりす&みちくさkids」。
先生お二人と生徒さんたちです。初回からずっと出演してくれていて、
どくんごの玉村公演には欠かせない存在になってきました。
今回はテーマが「SF」ということで、派手な照明が大学の建物に当たって壮大な光景が広がりました。遠くに見える小さな光は、NPO「まちづくり玉村塾」の皆さんと「現場3」の学生が共同で作ったペットボトル製の燈籠です。これも玉村公演のみの演出です。
終演後に販売されるグッズも人気です。
今年は缶バッヂのガチャポンが!
広報は一ヶ月以上前からですが、始まってしまえばあっという間に終わりです。二日目の公演が終わった翌日、劇団はテントを解体して次の公演地へ出発。お見送りに来れた学生はポスターにサインをもらっていました。
劇団どくんご@県女は来年も開催される予定です。どうぞお楽しみに!

2014年6月26日木曜日

西洋美術史実地研修1(H26年度) 第三回研修

例年、一度は雨に見舞われる実地研修ですが、今年は梅雨時の第三回研修も清々しい晴天に見舞われました。


        

午前中は、三菱一号館。新緑あふれる中庭で集合。



今日の展覧会は、「ヴァロットン―冷たい炎の画家」展。
スイスからパリに出てきたヴァロットン(1865-1925)の作品はどこか冷ややかで謎めいた雰囲気が漂っています。


日本初の回顧展ということでもあり、あまり知名度の高い画家ではありませんが、みな事前学習をしっかりして、鑑賞に向けて準備。




         





           ちょうど中庭の薔薇も満開。       
    

 午後は渋谷に移動して、Bunkamuraザ・ミュージアムで「デュフィ展 絵筆が奏でる色彩のメロディー」




            
                        ヴァロットンとも活動時期が重なるデュフィ(1877-1953)。
                         テキスタイル・デザインも手がけるなど、その多岐にわた            る活動を事前学習で、おさらい中。


                  鮮やかな紫陽花に迎えられて、入館。

ヴァロットン、デュフィといずれも日本では知名度の高くない画家の回顧展。その作品世界を学ぶとともに、今回は、回顧展の工夫についても考察してみることに。


次回、第4回目で「西洋実地研修1」の授業は最終回。


2014年6月25日水曜日

やま・さと応縁隊で富岡市に打ち合わせに行きました‏

世界遺産登録で盛り上がる富岡市、登録の数日前、
アートマネジメントゼミの四年生4名が今年度の「やま・さと応縁隊」の
打ち合わせに、お富ちゃんち(富岡市まちづくり課)に行きました。

「やま・さと応縁隊」とは、群馬県農政部農村整備課主催の事業です。
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群馬県は、県土の約7割が中山間地域です。
中山間地域には豊かな自然や様々な農産物の恵みがあるものの、過疎化や高齢化が進むなか地域活動が難しい状況となりつつあります。
そこで、群馬県では、中山間地域の活性化への道筋を探るため、平成24年度に「群馬県やま・さと応縁隊活動調査」をスタートしました。これは、大学生で組織された「やま・さと応縁隊」が地元住民と交流し、そこで得た経験を基に自由な発想で形に残すものです。
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昨年は中之条町へ応縁に行きましたが、
今年は世界遺産登録を目指す富岡の知られざる文化を調査してみたい!ということで
こちらのエリアに焦点を当てていきます。

今日は学生たちが気になる富岡の情報や知りたいことなどを
まちづくり課の加藤さんにお聞きし、今後のインタビューの
素材を探しに行きました。

「お富ちゃん家」です。ここにまちづくり課があります。お土産品を扱ったり、観光案内もしています。
 
加藤さんにお話を伺いました。
 
また、この日は富岡のまちの基礎を築いた中野七蔵という方の展示が開催されていました。
そこで解説をされていた富岡製糸場世界遺産伝道師協会の徳江先生にお話を伺うこともできました。富岡の町の発展について詳しく教えてくださいました。
県内出身の学生でも知らないことがたくさんあり、新しい発見ばかりです。
 
 
徳江先生から展示の解説をいただく
 
 
 富岡のまちには昼前になると平日でも駐車場がいっぱいになり、
製糸場は長い列ができています。
今日のうちあわせをもとに、広報誌の作成について案を練ります。
今後の活動がとても楽しみです。

2014年6月19日木曜日

「昔のホームムービーを見る会」(仮)

今年の「芸術の現場へ3(コース1)」では、アーティストの宮本博史さんをお迎えして、ちょっと面白い映像系のプロジェクトを進めています。

むかし撮影したものの何十年も見ていない、あるいは機材が古くなってもう再生できなくなってしまった、そうして押入れの中に眠っている8mmフィルムやVHSテープなどを発掘し、地域のみんなで見てみよう、という企画です。


ホームムービーですから、映っているのはプライベートな内容なのですが、時間が経って見てみるとその「時代」のドキュメントとして非常に興味深いものです。懐かしい風景、懐かしい人、懐かしい建物などが意外と映っていたりして、地域の過去を知る楽しさもあります。

このプロジェクトは大阪や福岡などで実施されてきたのですが、県女のある玉村町でもやってみようということになりました。まずは本格的にスタートする前に、軽く町の方にお声掛けしてフィルムをすこし持ち寄って頂き、みんなで見てみました。




約35年前の結婚式の様子や、町を上空からヘリコプターで空撮した映像、昔の駄菓子屋さんの店内など、当時の文化や生活の様子がリアルに伝わって来ます。フィルムの質感だけでも非常にそそられるものがあります。


町の皆さんは「あっ○○さんの家」とか「○○さんが映ってる!」と、タイムカプセルのような懐かしい映像になかなかエキサイトされていました。いくら見ていても飽きません。


やはり実際に体験してみて、プロジェクトの面白さを実感しました。今後は宮本さんと一緒にホームムービーの募集(発掘)を本格的に展開し、年度内に正式な上映イベントを開催する計画です。ぜひご注目ください。

2014年6月17日火曜日

富岡市立美術博物館でのワークショッププレゼンテーションを行いました‏

先日もブログで紹介した「アートマネジメント演習1」の授業をご紹介します。
6月16日、ここまで練ってきた富岡市立美術博物館でのワークショップ企画を
染谷館長においでいただき、プレゼンテーションを行いました。



 

各班「夏休み」、「富岡」、「子どもたち」にちなんだ内容を
考え、試作品なども制作し、発表をしました。
実際に館長にプレゼンテーションを行うので緊張した面持ちでしたが、
4つの企画すべて正式に採用していただき、ほっとした様子です。
実施まで課題もありますが、実施日まで頑張って内容を詰めていきます。


7月20日(日)開催になりますので、ぜひご来場ください。

2014年6月10日火曜日

学内フリマが開催されました

さる5月21日、「芸術の現場へ3(コース1)」主催のフリーマーケットが開催されました。


学内の活性化と学生同士のコミュニケーションの場を作ることを目的に、毎年、春と冬の2回開催しています。出品募集から販売まで「芸術の現場へ3(コース1)」の受講生がすべて行います。


服や靴、鞄などが多いですが、他にもアクセサリーや小物、本などいろいろなものが出品されるので、見ているだけでも飽きません。


今回はあいにく天候のため屋内での開催でしたが、大勢の学生が集まってなかなか盛り上がりました。
次回は1月を予定しています。

2014年6月9日月曜日

西洋美術史実地研修(H26年度) 第二回

先日、「西洋美術史実地研修1」の第二回研修を行いました。

午前中は国立西洋美術館で企画展「ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場」


集合写真を撮影後、事前学習の発表。
ジャック・カロと銅版画の技法、国立西洋美術館の成立について調べてもらいました。

精緻な銅版画作品を会場備え付け、あるいは持参のルーペでみな、かなり熱心に鑑賞していました。

午後は渋谷に移って、Bunkamuraザ・ミュージアムで、午前中のモノクロームの銅版画の世界から一転して、こちら。





美女の横顔が印象的な「ミラノ・ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」
19世紀のイタリアの貴族が収集したコレクションを元にしたポルディ・ペッツォーリ美術館。

ルネサンスの肖像画の伝統と、中世から初期ルネサンス期の絵画技法について発表中。


甲冑やテキスタイル、時計やヴェネツィアガラス、そして中世から初期ルネサンスの宗教画とヴァラエティ豊かな展示作品を堪能。
会場の一部に、かつての美術館での展示風景を写した白黒写真を壁紙に使うなど、同時代の再現がされているところなど、日本で未だなじみのない海外の美術館施設の紹介を丁寧にした展覧会でした。
本授業は、学芸員資格の授業でもあるので、展示の工夫にも注目しての鑑賞になります。


次回は、梅雨時の実習になりますが、素敵な作品に出会えるといいですね!



2014年6月6日金曜日

富岡市立美術博物館に見学に行きました

3年次以上が受講する「アートマネジメント演習1」の授業では、
県内の美術館と連携し、教育普及事業の企画を立案、実践します。

今年も富岡市立美術博物館にて7月21日に子どもから大人まで
楽しめるワークショップを行います。
その企画のため、5月中旬、受講者有志で施設に見学に伺いました。

ここでは館長、職員の方々と打ち合わせを行った後、
常設展の福沢一郎の作品や企画展、博物館の資料なども拝見させていただきました。
また、会場となる市民ギャラリーなども見学し、企画のイメージを深めていくことになりました。



視聴覚室を見学

 

中庭の作品に惹かれて記念撮影