2015年6月25日木曜日

「道の駅のトイレ壁画」について、テレビ取材を受けました

先日もブログで紹介しましたが、
道の駅「玉村宿」の壁画デザインを制作した
絵画ゼミの学生たちがテレビ取材を受けました。
 
放送は以下の通り。ぜひご覧ください!↓
 
群馬テレビ
市町村観光便り
 
放送番組 ニュースeye8 
20時〜21時
日時 7月13日(月)
 
再放送
ひるポ チッ ! 
11時30分〜12時20分
日時 7月14日(火)
 
その内の約5分が「道の駅」の紹介です。
またそのうち1分くらいが、トイレの壁画となりそうです。
 


少し緊張します!



皆で記念撮影!

たまたんも登場!


キャプションも壁面にありますのでぜひ見つけてくださいね。
 
 

2015年6月22日月曜日

企画のプレゼンテーションを行いました

「アートマネジメント演習1」では 授業で企画をした
ワークショッププログラムを 富岡市立美術博物館で実践します。

6月15日の授業では学芸員の北泉さんをお招きし、
企画のプレゼンテーションを行いました。
4つのグループがそれぞれの企画を発表し、
ご指導やアドバイスをいただきました。




これからは7月19日の本番に向けて準備を進めていきます!
多くの方に来館していただけるものになるよう頑張ります。

2015年6月18日木曜日

朝日フォトコン2014表彰式にて交流ワークショップを行いました

6月13日、前橋元気プラザ21で開催された「朝日フォトコン2014」
入賞・入選作品展にて、表彰式の合間にアートマネジメントゼミ生5名と教員で
参加者交流ワークショップを行いました。

会場の様子

ワークショップの準備①

ワークショップの準備②

初の試みであるこちらのワークショップ、タイトルは「写真にお手紙を書こう!」
写真に興味のある方も、通りすがりの方も、どなたでも参加できます。
多くの力作が展示されたホールにて、くじ箱からくじを引き、
その番号の作品を鑑賞してお手紙に感想を書くというものです。
100名ほどの中・高校生を中心に会場は盛り上がり!
中には何度もくじを引いて、たくさんお手紙を書く高校生もみられました!
最後の時間には、自分の作品のところに貼ってあるお手紙を
大事そうに読み、持ち帰ってもらう姿が見られました。

くじを引いてお手紙を書きます

たくさんの中・高校生が参加してくれました

ワイワイと楽しそうです
 
作品横にお手紙がつけられました
 

 本当はもっと大人の方にも参加してほしかったのですが、
今後の反省点として生かしていきたいと思います。

朝日フォトコンは今年も作品を募集中!
詳しくはhttp://www.asahigunma.com/photocon.html
今年度からは、新たに県内在住または在学の「中学生」と「高校生」ならどなたでも
参加できる「朝日中学生高校生フォトコン」を開催します。
応募は年1回。応募料は無料です。
ときめきの一瞬をシャッターに! 感性豊かな皆さんの作品を募集します。

「第80回高崎市民美術展覧会」で、洋画部門で特選をとりました

先日開催された「第80回高崎市民美術展覧会」の
洋画部門で、院生1年菊地原真理亜さんが
特選をとりました。

作品は「↑注意」です。サイズはF20(727×606)で油絵です。
 
おめでとうございます!
 
 
 

 

道の駅 玉村宿に絵画ゼミ生作品が登場

遅れましたがご報告です。
先日オープンした高崎玉村スマートインター付近の道の駅玉村宿。
こちらのトイレの壁面に
絵画ゼミの学生たちの作品があります!




「たまむらのうみ」というタイトルで町のイメージを絵にしました。
原画制作を行い、施工いただきました。
白い壁面に映える作品になりました。
道の駅には地元でとれた新鮮な野菜やお土産、軽食、交流スペースなどがあり
ゆっくり休憩できるとても素敵な場所です。
ぜひ足を運んでみてください!

交流スペースにはたくさんの玉村を紹介する絵手紙が

2015年6月12日金曜日

西洋美術史実地研修 第三回

第三回は上野の美術館二館で行いました。
午前中はこちら。


この球体も作品です。天気が良いと雲の動きがきれいに見えます。
エントランスも美しい東京都美術館。


 
このチェスの駒。有名な映画に出ていましたね!
思わず一緒に記念撮影しちゃったり。
今回の目当ては「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」です。
美術史というよりは歴史系の展覧会ですが、《ウルのスタンダード》など西洋美術史の教科書には必ず載っているような逸品が展示されており、美術史的にも見所たっぷり。
  事前レポートは大英博物館についてと、100点のうち特に西洋美術史のジャンルで押さえておくべき数点について調べて貰いました。

人類の誕生から現在までの歴史を100のモノを通して語る、という面白い切り口の展覧会。意外なモノが展示されており、博物館のコレクションを新しい視点で見られる良い機会だったのではないでしょうか?

午前中が人類の歴史の展覧会だったので、午後はがっつり西洋の美術の歴史を、同じく上野にある国立西洋美術館の常設展でたどります。



新たに購入された
フェルメール作とも言われる聖女像と
咲き始めのクチナシがお出迎え



 まずは国立西洋美術館の誕生の由来と常設コレクションの核となっている松方コレクションについての白い夾竹桃のそばで発表。戦前にモネの《睡蓮》を初めとする名品が購入されていたなんて驚きですね。
 
 
1959年、現在の国立西洋美術館(本館)の設計は、スイス出身で主にフランスで活躍した近代建築の巨匠ル・コルビュジェに任されました。近年では、世界各地にある彼の作品群を世界遺産にという動きもあり、西洋美術館も候補に入っています。
ということで、入館前に建築もしっかり鑑賞しなきゃ。 
 
柱に支えられたピロティ形式も
彼の建築の特徴のひとつ。
 
 
およそ5,500点の作品の彫刻、絵画、工芸作品が所蔵されており、370点が常設展示されています。
常設スペースに入ってすぐの彫刻展示室では、ロダンを中心とするフランス近代彫刻が見られます。展示空間を取り巻くように昇っていく螺旋形のスロープを歩きながら彫刻を見下ろすと、吹き抜け天井からの光が建築に多彩な表情を与えてくれます。
(建築内部については美術館HPで。
 
ここでは、他の日本の美術館では見られない中世末期の絵画に始まって、20世紀初頭にかけての西洋絵画をじっくりと時代を追いながら見ることができ、西洋美術史の通史を学ぶにはもってこい。充分、作品を見られたでしょうか?
本館から見た新館と中庭。
1979年に増設した新館はル・コルビュジェの弟子前川圀男の作品。
美術館に向かい合って建つ東京文化会館も前川作品です。
 
 
 
人類の歴史を辿る展覧会、西洋の美術の歴史をたどる常設展と今日も沢山の作品に出会うことができました。事後レポートにはどの作品を選んだでしょうか?
 
 

2015年6月9日火曜日

「身体の芸術(舞踊)」ゲスト講師:アイザック・イマニュエルさん

教養科目「身体の芸術(舞踊)」で、アーティストのアイザック・イマニュエルさんをゲスト講師にお迎えし、自作の紹介と簡単なワークショップを行って頂きました。

アイザックさんはサンフランシスコを拠点としながら世界各地で活躍する振付家/ダンサー/マルチメディア・アーティストで、日本の身体文化から刺激を受けつつ、身体・モノ・空間の関係を繊細に構築した諸作品で高く評価されています。作品は劇場で上演されることもあれば、映像やインスタレーションの形を取ることもあり、形態にとらわれることなく非常にユニークなテーマを追求しています。
山口の秋吉台国際芸術村で制作された
『Landscape Carrier』(2014)
アイザックさんは頻繁に来日しており、近年は日本での上演の機会も増えています。この二週間ほどは藤岡市にある「シロオニ・スタジオ」で滞在制作中で、その合間を縫って本学にも来て頂きました。

近年の作品の抜粋映像とともに、アイディアや手法について語って頂きました。
もともと美術の領域から身体表現に入ったアイザックさんは、存在/不在、あるいは、現れること/いなくなることを中心テーマとしながら、「いなくなった人の痕跡」、「存在しているのに見えなくなる身体」といったモチーフを様々に表現しています。
日本で制作された『Stations of Appearance』(2010)
『ANICONIC』三部作(2012-2014)
作品は一見抽象的ですが、人の存在・不在、生命と非生命の境界といったテーマは、生と死をめぐる私たちの観念を問い直そうとする意識に裏打ちされています。存在しているのに存在していないことにされるホームレスの身体、都市における人と人の関係、などといった非常に具体的な問いが創作の背景にある、というお話は印象深いものでした。

プレゼンテーションと質疑応答のあと、簡単なワークショップが行われました。教室のドアを使い、受講者が一人ずつ「現れる」・「いなくなる」場面を演じてみるというものです。
受講者の一人が、ドアを少しだけ開け、姿を垣間見せています
(画面の一番手前がアイザックさん)
複数で静止し「活人画」を作っています
普段の授業で扱っている一般的な「舞踊」とは異なり、またジャンルにカテゴライズしづらいアイザックさんの表現を通して、「身体の芸術」の豊かな可能性を感じてもらえたのではないでしょうか。現代のアーティストとじかに接するこうした機会を今後も作っていきたいと思います。

2015年6月2日火曜日

H27年度西洋美術史 実地研修1 第2回研修

新緑も美しい5月に第2回の研修を行いました。
午前中にまず上野の国立西洋美術館で「グエルチーノ展」から開始。

でも、グエルチーノって誰?


うーん、あまり見たことない画家かも? 
ということで、まずは「グエルチーノについて」と事前レポートをもとに予習。
発表中。緊張しますね。後ろでは「考える人」が。
     1591年にイタリアの小さな町チェントに生まれたグエルチーノは、
      この町に近いボローニャで活動した古典的な様式の画家たち、
    所謂ボローニャ派に連なります。彼らはカラヴァッジョのリアリズム
    の反動として古代美術やルネサンスを学んだ画家たちです。しかし、
    グエルチーノは同時にカラヴァッジョのダイナミックな表現や劇的な
    明暗法も取り入れています。 
                        
    その生涯の大部分を故郷で活動しながらも、生前から18世紀まで
    名声を誇り、ゲーテやスタンダールらがその芸術を讃えました。

今回の展覧会はコンパクトでしたが、彼の初期から晩年の作品をそろえ、その画風の変遷が辿れる構成になっていました。特に縦横3×2m以上ある大型の祭壇画が展示されていたのが印象的でしたね。グエルチーノが好んで使った深みのあるブルーを展示の基調色とした展示方法も作品を映えさせており、見ごたえがありました。

出展作品の多くを貸し出しているチェント市立絵画館は、2012年5月に町を襲った地震のため被害を受けたことを受けて、いまだ復旧のめどが立っていないとのことで、今回の展覧会は震災復興事業として企画されたそうです。
大型の貴重な作品の多数が貸し出されているのもそうした理由からでした。
 
さて、もう一つの事前レポートは、グエルチーノの活躍したバロック期の美術についてでしたが、同時にこれは午後の展覧会の目玉作品が描かれた時代でもあります。

作品の前には人だかりが。
みんなちゃんと見られたかな?
 
「バロック」という形容詞が美術に使われた18世紀末には、この言葉は「変則好み、悪趣味、奇怪さ」といった意味合いで使われ地ましたが、この時代の美術にはグエルチーノが見せた古典主義的な傾向やフェルメールの静謐さも同居しています。

 
  
午後は、その17世紀に特に多くの傑作を生み出した「風俗画」というジャンルに焦点を当てた企画展「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」を見に六本木の国立新美術館へ。
 
この列に並んでチケットを買うだけで20分!
さすがルーヴル美術館展!

事前学習ではルーヴル美術館についても調べてきました。元は歴代フランス王が住む宮殿だったのを17世紀末にヴェルサイユ宮殿ができてからは美術ギャラリー、次いで文芸アカデミーの本拠として使われていました。美術館になったのはフランス革命後、ナポレオンの時代。美学美術史の学生なら一度は訪れてみたい美術館ですね。

今回のテーマの「風俗画」について発表。

庶民や貴族の日常生活を題材にしたこの絵画ジャンルは主に16世紀後半から花開きます。ことにフェルメールが活躍したオランダ17世紀が有名ですが、今回は古代ギリシアから18世紀フランス・ロココの風俗画などバラエティー豊かな作品が取りそろえられており、様々な時代の風俗的テーマの作品を、時代を超えて対比する構成をとっており、こうした企画が可能なのも、多くの所蔵品を有するルーヴル美術館ならでは、というところでしょうか。
 
入口前ではこの美女がお出迎え。



事前レポートでは、本展でたびたび出会うことになる「オリエンタリズム」についても予習。東方の風俗を主題とする「オリエンタリズム」絵画には、西洋の人たちが見た「幻のオリエント」の姿が映し出されています。風俗画は現実を写すもののようでいて、実は見る者、描く者がその対象に対して持っている幻想やイメージをうつしたものでもあることが分かります。

 会場はかなりの混雑。カフェスペースも人がいっぱい。

さすがに疲れましたね。
ひと休み、ひと休み。
新美術館各所におかれた椅子はいずれも著名な家具デザイナーの作品です。この椅子はハンス・H・ウェグナーがデザインした「スリーレッドシェルチェア」。

そばの壁に設置された解説に、美しいフォルムと「腰をおろした時のリラックス感を兼ね備えた」とあるように、みな、一度座ったら立ち上がれない模様。
お疲れさまでした! 
次回はどんな素敵な作品に出会えるでしょうか。