2015年10月14日水曜日

西洋美術史実地研修2(第一回)

後期授業の第1回(10月13日)は、上野公園です。

午前中は「モネ展」(東京都美術館)。
印象派を代表する画家の《印象、日の出》が見られるなんて感激です。
まずは事前課題による発表。「印象派について」「モネと《印象、日の出》について」担当者が皆の前で説明します。この一角、いつもは割と静かなのですが、今日は往来が多いかな?

展覧会は大盛況の模様です。観覧券をやっと購入したら、入場まで30分待ち。混雑する列の中、「朝しっかり食べてきたのに、もうお腹空いちゃった!」なんて人も。例年は入口付近の大ポスター前で記念撮影をしてから入場するのですが、とてもそんな状態ではありませんでした。まあ、2008年「フェルメール展」では50分待ちでしたから、それよりは早く入れました。
もちろん会場内も大混雑。学生たちはあっという間に人混みに飲まれていきました。後で聞けば、肝心の《印象、日の出》も人の流れに身を任す感じで、ほとんど素通りになってしまったとか…。でもまあ、とりあえず実物を見たことが大切。普段の授業スライドでは実寸大でスクリーンに出てくるわけではないのですから。

さて、銘々に昼食をとって再集合したのは、東京国立博物館前。
西洋美術史なのに違和感がある?
今回は130年の歴史をもつイタリアのジュエリーブランド「アート オブ ブルガリ」展を見に来たのです!特別展がないと建物内を見学できない表慶館そのものも必見です。
まずは事前課題の発表。「東京国立博物館、表慶館、そしてブルガリについて」。博物館概要や「色彩の魔術師」ブルガリについて学んでから、魅惑の展覧会へ。
ゴールドにエメラルド、ルビー、サファイア、ダイヤモンドetc. 色とりどりのジュエリーがまばゆいばかりに光を放っています。学生たちも「かわいい!」「きれい!」と思わず声をあげています。まあ、一番テンションが高かったのは、教員の私だったかもしれませんが…。

同じ上野公園にある国立西洋美術館では、古代地中海世界の「黄金伝説」展がもうすぐ開催。もちろん、この展覧会も授業で見学予定です。皆さんは、古代と近現代の宝飾にどのようなつながりを見出すでしょうか。ちなみに、本授業担当教員(藤沢)は、11月にエトルリアと古代ローマの黄金について美術館で講演することになっています(詳細はこちら)。国立西洋美術館に行くときには、モネの《睡蓮》も見て復習しましょう。

東京国立博物館は国宝がいっぱい。西洋美術史とのつながりで最近また開いた東洋館も訪れたことでしょう。秋の上野を満喫しながら。それでは、また。

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